2016年6月25日土曜日

日本福音ルーテル教会女性会連盟被災地訪問。20160621-23



今週の火曜日から木曜日まで。日本福音ルーテル教会女性会連盟の新しい役員の方々が、現在も支援を継続している支援先への訪問を行いました。

初日は、「となりびと」が置かれていた仙台教会で、地元の名産をいただきながら、東日本大震災被害の確認と現状、そして、「となりびと」の働きや「となりびと」終了後の支援などについてふりかえりました。


二日目は、早朝に仙台市内のホテルをレンタカー二台で石巻方面に向かいました。
復興道路の三陸道は、四車線化や新しいインターの設置も進み、最高時速も100kmと高速道路並みとなり、仙台からのアクセスもより早く、快適になりました。



今回の震災で最も多くの死者を出した南浜・門脇地区に設置されている「がんばろう石巻」の看板は、周囲のかさ上げで埋もれるようになっていました。また、隣には、今回の震災被害について学べる建物も新たに設置されていました。





「がんばろう石巻」の看板を後にした一行は、現地支援協力者の待つ日和公園に向かいました。


その途中、いたるところで復興工事がご覧の通り行われていました。



日和公園に到着すると、南浜で被災した方と偶然と出くわし、その当時の生々しいお話をお聞きしました。




日和山公園でのお話の後は、現地支援協力者の方の情報によって実現した漁協の漁具倉庫を見学し、当時の裏話を元となりびとスタッフから聞きました。





漁具倉庫見学の後は、復旧した「サンファンバウティスタ号」が設置されている宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)から、大規模仮設大森団地へ。


 最大4ケ所の仮設団地で行っていたお茶っこサロン「おしん」は、機材一式を贈呈した地元社会福祉協議会所属の地域生活支援員の方々によりご覧の通り、現在も開催されていました。






そして、お昼は復興拠点の一つでもある道の駅「上品の郷」で地元の名物を堪能しました。
「上品の郷」の前の荒れ地は、このあたりの仮設団地に住む方のための大規模災害公営住宅の埋め立工事が進んでいました。仮設団地の方のお話では、入居は来年の12月頃から始まるようです。

また、以前は、震災被害がパネルが展示してあったコーナーのパネルは、復興計画等のパネル展示に変わっていました。


昼食後は、今回の訪問の目的の一つでもある、仮設団地集会所での交流会。まずは、3ケ所の仮設団地の集会所で「つるしびな」の指導を行った地元ボランティア団体の元メンバーと、現在も仮設団地集会所で「布ぞうり」を作成する石巻なごみの会メンバーとの交流会。参加者一人一人の自己紹介の後、手作りのデザートが並ぶテーブルを囲み、なごやかな交流会が行われました。



交流会は、松本教会員手作りの地元の方にプレゼントされたステンドガラスと「つるしびな」を囲んでの記念撮影で締めくくりました。


交流会後は、となりの仮設団地で「つるしびな」などを作製している華の会を訪問。


サンプルなどの購入を行いました。




仮設団地を後にした一行は一路、北上町へ。



到着するやいなや、様々のオリジナルの海藻料理などをご覧の通り堪能し、わかめなどを購入しました。


海藻料理を堪能した後は、石巻市内のホテルにチェックイン、簡単なふりかえりの後、この日、一日お付き合いをしていただいた地元支援者の方のお宅に招かれ、海のパイナップルと言われるほやなどの地元名産をいただきながら親交を深めました。感謝です。



最終日は、石巻市内のホテルを早朝にチェックアウトし、大川小学校へ。


降りしきる雨の中、当時の悲惨な状況を覚え、各自で祈りました。


大川小学校を後にした一行は、南三陸町の防災庁舎へ。
防災庁舎はご覧の通り、かさ上げされた中に埋もれていました。




その後、途中、仮設商店街でトイレ休憩をし、最後の訪問地、気仙沼の前浜マリンセンターに向かいました。




前浜マリンセンターでは、元となりびと現地スタッフから建設の経緯と現在の利用状況・課題などの説明を受け、活発な質疑応答がなされました。


一行は最後の訪問地を後にし、一路JR仙台駅に向かい、全国のそれぞれの地へ派遣されました。
被災地の一日でも早い完全復興と今後も息の長い支援が継続されますよう神さまのみ支えをお祈りいたします。